子供食堂コッコロの台所
私たちの思い
「生きづらい現代」
大人は勿論のこと、子どもたちも同じ現代(いま)を生きています。
子どもたちが孤独に耐えたり、虐待などの過酷な状況に置かれていることがニュースで流れるたびに、心が痛んでいました。
子どもたちの精神状態の悪化や、精神疾患になるリスクを少しでも下げるために、
その中で、今、私たちに何ができるか?を考えました。
子どもたちに今日起こった、うれしかったこと。かなしかったこと。たのしかったこと。つらかったこと。
子どもたちには、日々、いろんな感情が渦巻いています。
すぐにだれかに話したいことや、相談したいこと
一緒に喜んでほしかったり、一緒にかなしんでほしいこと
あるいは、ひとりで食べるご飯はさみしいと思ったり、ご飯を食べられない状況であること
本当に多くのことが、子どもたちの周りにはあふれかえっているのです。
子供は大人が思っている以上に話を聞いてほしいと思っています。
小中学生で「死にたい」そう思っている子が残念ながら現実にいます。
私たちはその状況に手を伸ばして、子どもたちが「普通」に育っていけるような「居場所」を作りたいと思っています。
そして、私たちは子どもだけでなく、保護者の方々を含めてサポートができればと思っています。
貧困や虐待などは連鎖であることが多く、どこかで気づかなければ
何代にも渡って続いていく可能性があるのですがなかなか抜け出せないのが現状です。
しかし、どこかの代で親と子がその状況から脱する努力をできたなら、その後の代からは
普通の生活ができていくと思うのです。
私たちの子ども食堂は、その負の連鎖を断つお手伝いができればと思っています。
この活動の成果はすぐには出ないかもしれません。
しかし、全ての子どもに居場所が必要だと思います。
「子ども食堂コッコロの台所があったから」
「あの時栄養のある食事が食べられたから」
「勉強できる場所があったから」
10年後、子どもたちが笑顔でそう報告しくれる場所にしたいという目標を掲げ、私たちは活動してまいります。
食事の提供
現代、両親が共働きの家庭やシングル家庭などが増加するとともに、親子で過ごす時間が少なくなることで、子どもたちのひとりぼっち(または子どもたちだけで)の食事が増えています。
そのような子どもたちの「孤食」が、今問題となっているのです。
安心感は他者への思いやりに変わり、淋しさはやがて怒りに変わります。
孤食だけが問題なのではありません。
事情があって食事を満足に食べられていない子どもたちもいます。
そんな子どもたちに温かい食事と何でも話せる大人たちがいて、安心してすごせる居場所を提供しつづけたいと私たちは考えています。
地域の子どもたちを地域の大人たちで見守り、寄り添って育てていきたいと願っています。
学習支援
学校の宿題を1人でしていると、わからない問題があっても誰かに聞くことができません。
また、宿題のノートを広げることなく学校に行ったとしても、学校で先生に提出するまで誰もその状況を知らないということも起こります。
知識は宝です。
子どもたちは学校で、宝を得る機会を得ていますが、それを自分の物として身につけられるようになるためには、大人のサポートが必要だと考えています。
貧困の根を断つには学力を伸ばすことが重要だと思っています。
子どもたちと一緒に過ごす子ども食堂では、学習支援も行うことで、子どもたちの無限の可能性をサポートしたいと思っています。